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Vertex Investments

ステーブルコインの仕組みとリスクの所在

1ドルに連動していても、連動が外れないとは限りません。3種類のステーブルコインとそれぞれの弱点を解説します。

基礎知識2026年10月1日3分で読めます
このページの内容
  1. タイプ1:現金や債券で裏付けられたもの
  2. タイプ2:他の暗号資産で裏付けられたもの
  3. タイプ3:アルゴリズム型
  4. 実践したい習慣

ステーブルコインは、一定の価値(通常は$1)を保つよう設計されたトークンです。暗号資産の取引や決済の基盤となっています。しかし「ステーブル(安定)」とは目標を表す言葉であって、保証ではありません。そして、ペッグを維持する方法は種類ごとに異なります。

タイプ1:現金や債券で裏付けられたもの

USDTやUSDCのようなトークンは、流通しているトークンと少なくとも同額の準備資産(現金、銀行預金、短期国債)を保有していると説明する企業によって発行されています。あなたは、発行体がその準備資産を保有し、償還に応じることを信頼することになります。

リスクの所在:準備資産の質と透明性、それを預かる銀行、そして発行体そのものです。2023年3月、USDCの準備資産の一部を預かっていたSilicon Valley Bankが破綻した際、準備資産の安全が確認されるまで、USDCは一時的に$1を大きく下回る価格で取引されました。また、発行体は特定のアドレスにあるトークンを凍結することもできます。

現金・債券、ロックされた暗号資産、アルゴリズムという3種類のステーブルコインの設計が、それぞれ$1のコインを指している図。
$1を目指す3つの方法:(1) 現金と債券の準備資産、(2) 発行額より多い暗号資産のロック、(3) アルゴリズムとインセンティブ。3つの中で最も脆弱です。

タイプ2:他の暗号資産で裏付けられたもの

DAIのように、発行するステーブルコインの価値を上回る暗号資産をロックすることで作られるステーブルコインもあります。担保の価値が下がると、システムの裏付けを保つため、スマートコントラクトが自動的に担保を売却します。

リスクの所在:担保の非常に急激な暴落、スマートコントラクトのバグ、そしてシステムを運営するガバナンスによる決定です。現在では、こうしたシステムの多くが伝統的な資産も保有しており、タイプ1のリスクの一部も抱えることになっています。

タイプ3:アルゴリズム型

アルゴリズム型ステーブルコインは、十分な準備資産ではなく、プログラムとインセンティブによってペッグを維持しようとします。最もよく知られた例であるTerraUSD(UST)は、2022年5月にペッグが外れて崩壊し、姉妹トークンのLUNAとともに数百億ドル規模の価値を消し去りました。

リスクの所在:信頼です。十分な数の保有者が一斉に売り抜けようとすると、十分な準備資産を持たない仕組みは、あっという間に負のスパイラルに陥ることがあります。

$1から始まる2本の価格線。1本は下がってから回復し、もう1本はゼロに向かって崩れ落ちる。
イラストであり、実際のデータではありません:回復する一時的なデペッグ(緑)と、回復しない崩壊(赤)の比較。

実践したい習慣

  • 多額を保有する前に、そのステーブルコインが何に裏付けられているのか、準備資産がどのくらいの頻度で報告されているのかを確認しましょう。
  • すべてを1種類のステーブルコインや1つのプラットフォームに置かないようにしましょう。
  • ステーブルコインの異常に高い利回りには十分警戒しましょう。利回りはどこかから生まれているはずで、たいていはそこにリスクがあります。
  • 取引所に置いたステーブルコインには、その取引所のリスクも伴うことを忘れないでください。

学習目的の情報であり、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動が大きく、損失が生じる可能性があります。

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